壱岐島には4MWの大型蓄電池を設置

 4島のなかで、最も早く2012年度から導入し、最大規模の蓄電池を設置したのが壱岐島だ。出力4MWで、容量1.6MWhの蓄電池を設置した。

 壱岐島は、福岡市から北西に約80km、玄界灘に位置する。長崎県に属すが、博多港から高速船で1時間足らずだということもあって、経済的には福岡県とのつながりが深い。人口は約2万8000人で、農業と漁業が盛んだが、商店街も多く、大手スーパーマーケットも進出している。

図3●壱岐島に設置された約2MWのメガソーラー(出所:日経BP)
図3●壱岐島に設置された約2MWのメガソーラー(出所:日経BP)
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図4●壱岐島で稼働中の750kWの風力発電設備(出所:日経BP)
図4●壱岐島で稼働中の750kWの風力発電設備(出所:日経BP)
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 島内には、出力16.5MWの芦辺発電所と、24MWの新壱岐発電所の2つの火力発電所があり、ディーゼル発電機を運転している。再エネ設備は750kWの風力発電設備2基、約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)などが稼働している(図3図4)。2万2000Vの送電線が2つの火力発電所をつなぎ、風力とメガソーラーは、6000Vの高圧配電線に接続している。

 FITの開始によって、太陽光が増えており、接続済みの案件が約6MW、接続申し込みは約10MWに達している。九電では、壱岐島における再エネの接続可能量を太陽光5.9MW、風力1.5MWと算定しており、今後、春の軽負荷期など、FITに基づいた再エネの出力抑制の可能性を示唆している。こうした出力抑制は、数時間単位の需給バランスを維持する「長周期変動」対策の1つと位置付けられる。