「リーフ」36台分の蓄電池を設置

 2008年に閉校となった旧浦内小学校のグランドに設置した「甑島蓄電センター」に、定格出力800kW、容量600kWhの蓄電池を導入した。日産自動車のEV「リーフ」に搭載されていたLiイオン蓄電池を活用した。廃車したEVからユニットごと取り外し、コンテナ型蓄電池システムに装着した。導入した中古蓄電池は、リーフ36台分となる。

 甑島蓄電センターの隣には出力100kWの太陽光発電所を建設し、19日に同時に竣工した(図3)。100kWの太陽光発電設備と800kWの甑島蓄電センターは、それぞれに個別のパワーコンディショナー(PCS)と昇圧設備を備え、島内の電力系統に別々に連系する。

図3●旧浦内小学校のグランドに設置した「甑島蓄電センター」と「甑島・浦内太陽光発電所」(出所:日経BP)
図3●旧浦内小学校のグランドに設置した「甑島蓄電センター」と「甑島・浦内太陽光発電所」(出所:日経BP)
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 甑島の人口は約5000人。電力需要の平均は約5000kWで、ピーク需要は8000~9000kW、最少需要は昼間約3000kW、夜間約2000kWとなっている。上甑島には九電の火力発電所があり、22kVの海底ケーブルで中甑島と下甑島にも送電している。8基で総出力1万4250kWのディーゼルエンジン発電機が稼働している。

 再生可能エネルギーは、九電の設置した250kWの風力発電設備のほか、今回、竣工した100kW分を含め、約300kWの太陽光発電所が島内系統に接続されている。九電は、甑島に50kW以上の太陽光を設置する場合には周波数変動への対策から、蓄電池の併設を求めている。加えて、需給バランスの対策から、導入可能な太陽光を400kWと算定・公表しており、新規に接続できる余地は限られている。