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――遠隔健康医療相談やオンライン診療のサービスを展開する企業は既にあります。それらと比べた優位性はありますか。

 そもそもコンシューマーと医療従事者とのつながりという、LINEとエムスリーが持ち寄った資産で既に最強の布陣になっています。それを事業に昇華させていきます。我々が培ってきた質の高いUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザー体験)を作るノウハウを組み合わせることで、これまでになかったような医療サービスを作り上げられると考えています。2019年中に開始を予定する遠隔健康医療相談サービスも、これまでとは全く違うUIやUXができてくるでしょう。

(写真:栗原克己)
(写真:栗原克己)

 規模の面で我々にとって気になる企業は見当たりません。他社のことを気にするよりも、ユーザーの目線で何ができるかを追求するのが大事だと考えています。薬の宅配といった個別のサービスを手掛ける企業もあるでしょうが、我々が目指しているのは個々のサービスではなく、健康のバリューチェーンの構築です。全体を構築できる数少ないプレーヤーだと考えています。

――健康のバリューチェーンとは、どのようなものですか。

 健康に関するサービスが、ぐるりとつながった世界を作りたいのです。例えばユーザーは具合が悪くなると何らかの情報を探すでしょう。情報を探せなければ1対1の医療相談などを利用できます。それでも解決しない場合に、将来、オンラインによる診療が行われます。診療がオンラインで完結すれば、薬もオンラインで渡されます。もちろん診療の中には、対面でなければ解決しないものもありますので、それはオフラインの医療機関に流れていくでしょう。

 診療後に薬が渡さた後も、薬をちゃんと飲んでいるかといった日々のケアが必要になります。健康になった後は、健康な生活の継続を目指します。この一連のすべての健康に関するバリューチェーンが、ぐるぐるとつながった世界の構築を我々は目指します。健康な状態のときにもヘルスケアという軸で我々がユーザーとつながり続けることで、具合が悪くなった時にLINEヘルスケアのプラットフォームを使ってもらえるのです。

(写真:栗原克己)
(写真:栗原克己)

 個々のソリューションの中には、既に存在するサービスもあります。日々の健康管理や病院の予約、薬の管理などのアプリです。しかし健康という日々の課題に対して、ユーザーが毎日、何種類ものアプリを使うことはあり得ないでしょう。それらをぐるりとつなげられる環境にいる我々が、全体を統合していくプレーヤーの中心として、新しいチェーンを作っていきたいです。

――そのバリューチェーンは全て自社で構築するのですか。

 あらゆる選択肢に対してオープンです。解決すべき課題に対して、ベストな方法を選択するつもりです。自分たちで用意するのがベストであれば自社で手掛けます。しかしコストやスピード、運用の安定性、ノウハウなどを考慮して、外部と組んだ方が良ければ、そちらを選択することもあるでしょう。