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――さまざまな仕掛けがありますが、どのように使い分ければ良いのでしょう。

 1回しか使わないのか毎日使うかによってもどういう仕掛けが適しているかが変わってきます。ハリウッドには、1段ごとに違う音が鳴るようなセンサーを埋め込んだ階段があります。エスカレーターではなく階段を利用してもらうための仕掛けです。

音が鳴る階段(写真提供:松村真宏氏)
音が鳴る階段(写真提供:松村真宏氏)
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 ただし、この階段も毎日使うのであれば次第に飽きてしまうでしょう。このように飽きがくるようなものは毎日使うところに設置しない方が良いと思っています。ハリウッドに設置されているのは、観光地なので毎日訪れる場所ではないからです。

 仕掛けには、楽しいものと規範意識に訴えるものの2種類があります。音が鳴る階段は楽しいもの、駐輪場の線は規範意識に訴えるものです。線に沿って自転車を停めることは、それが社会的に望まれていると思うから多くの人はそのように行動します。

 規範意識に訴えるものは、飽きられることがありません。毎日行う行動を変えるためには、規範意識に訴えるのも一つの手かもしれません。

――今後の展望を教えてください。

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 現在、さまざまなネタを仕込んでいるので、来年から複数の仕掛けに関する検証を始めたいと思っています。特に注目しているのは、通勤や通学へのアプローチです。通勤や通学は強制的に行われている毎日の行動ですが、結果的に運動している時間です。ここに楽しくなるような仕掛けを作ることができれば、すごく良いと思っています。

 ヘルスケアの仕掛けでいえば、「Pokemon GO(ポケモンGO)」はとても良い成功事例だと思います。本人に運動する気はさらさらないのに、気が付いたら運動しているからです。第2のポケモンGOと成り得る仕掛けを実現していきたいです。