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――ビジネスモデルの転換に向けた、具体的なアクションは始めていますか。

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 2017年3月に発表したX線血管撮影装置「Azurion(アズリオン)」はその一例です。これは、単なるX線血管撮影装置ではありません。新たに開発したオペレーティングシステム「Connect OS」を搭載したことで、検査室と操作室からアズリオンを通じて周辺機器の操作も行えるようなプラットフォームを確立したのです。まさに、ハードウエア単体ではなく、ソリューションビジネスへの転換です。

 もちろん、これがゴールでは決してありません。さまざまな分野でソリューションを創造していく予定です。今まで装置の売り切りで終了していたモデルをリカーリングモデル(循環モデル)に変えていく取り組みをしたり、コンサルティングサービスにチャレンジしようとしたりしています。

 特に、今後注力したいのは、予防の分野です。病気を未然に防ぎ、医療費を抑制する。まずは日本でプラットフォームを構築し、その手法を諸外国にも展開していきたいと考えています。

――予防領域で軸となるのはどんな施策ですか。

 例えば、電動歯ブラシ「ソニッケアー」の活用が挙げられます。これまでは歯ブラシ単独だったものが、今ではBluetoothでスマートフォンと連動するようになっています。今後は、歯ブラシとスマートフォンを介してかかりつけの歯科医とつながることができるかもしれません。

 日本では歯科医の数がコンビニエンスストアの数よりも多いことはよく知られています。これからの時代は、歯科医がホームドクター(予防)の最初の窓口になる可能性が出てくるわけです。そこで(歯科疾患と関連する)慢性疾患予防のデータを収集し、そのデータをさまざまな医療現場と共有できるようになるかもしれません。今までのように、必ずしも“病院”だけが医療のすべてではなくなってくるのです。