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苦境の原因はスマホにあらず

 アーケードゲーム市場の落ち込みの理由を、よく「スマートフォンゲームの台頭」や「家庭用ゲーム機の台頭」とする向きが多いです。もちろん、それらも理由ですが、主な原因は自分たちで首を絞めてしまっていることだと考えています。前述したように、プリントシール機やクレーンゲーム、メダルゲームの開発にメーカーが力を入れるようになり、メーカー間やSCのゲームコーナー間でどれも差がなくなり、魅力が薄れた。そこに、オペレーターとメーカーの利益の取り合いが始まり、アーケードゲーム機の購入者であったオペレーターの購買力が失われ、さらに市場が小さくなる。そして、とりあえず需要が見込めるSC向けのクレーンゲームやメダルゲームを開発してしまう、という「負のスパイラル」に落ちていったと思っています。

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 こうした状況になると、体力がない小さいオペレーターは生き残れず、大型のオペレーターだけしか生き残れない。すると、オペレーターの発言権が当然強くなりますから、我々メーカーの立場は弱くなります。しかも、メダルゲームやクレーンゲームでは特徴をつけにくく、「どこが作っても同じ」状態になる。すると、オペレーターが「プライベートブランド」を立ち上げ、クレーンゲーム機やメダルゲーム機の製造を中国メーカーに任せるようになり、日本のアーケードゲーム機メーカーは苦しくなっています。