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――10月に治験が終了しました。

 2018年6月~10月頭まで視覚障害者向け支援デバイスの治験を実施しました。関東の眼科の病院に通う15人の患者に協力してもらい、搭載するカメラで撮影した映像を網膜に投影しました。有効性を確認するとともに、使用の前後で悪影響が発生していないことも確認できました。

(写真:加藤康)
(写真:加藤康)
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 患者には「こんなに見えるとは感動した」といった言葉をかけてもらいました。作る価値のある製品だと感じています。現在は治験の報告書を作成中です。2018年度中には製造販売の承認申請をしたいと考えています。今後の進捗次第ですが、2019年後半の発売を目標にしています。

――普及に向けた策はありますか。

 既に販売を始めた民生用のスマートグラスで培ったノウハウをフィードバックして、視覚障害者の支援デバイスの完成度を高めていきます。普及にはコスト削減も欠かせません。民生用のスマートグラスと視覚障害者の支援デバイスで共通の部品も多いため、民生用の出荷数が増えればコスト削減につながります。

 将来は網膜に映像を投影するためのモジュールを提供したり、特許の使用料を受け取ったりするBtoBビジネスも手掛けたいと考えています。我々自らが市場性を示すことで、多くの人にさまざまな分野に応用してもらいたいです。