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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 「これは画期的。従来の常識を覆す製品だ」─。今、ロボット関連技術者たちの間で話題となっているモノがある。空スペースが開発した転がり軸受「ADB(Autonomous Decentralized Bearing:自律分散式転がり軸受)」だ(図1)。最大の特徴は、転動体の間隔を保つための保持器がないことである。

 保持器と転動体の接触による摩擦抵抗がなくなるため、全体として回転に対する抵抗を減らせる。従来品に比べて摩擦抵抗を少なくとも1/2にできる。内径30mm、外径72 mm、幅19mmのアンギュラ玉軸受では摩擦抵抗を1/14に減らせるという実験結果も得ている。

図1 保持器のない転がり軸受
図1 保持器のない転がり軸受
サンプル販売を開始したアンギュラ玉軸受標準品は、外径22mm、内径8mm、幅7mmで、内外輪はSUJ2製、玉はセラミックス製(a)。転動体の間隔を保つ保持器がない。転動体の公転速度を減速させる領域(DSP)を設けることで、転動体同士の間隔を広げる(分散させる)(b)。なお、転動体同士が接触するとしても、負荷が加わっていない場合に限られる。
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