2016年4月1~2日にかけて、米国のUniversity of Miamiでロボットに関する法的・制度的課題を討議する年次イベント「We Robot 2016」が開催された(図1)。
同研究会は、米国の法学者らが中心となり2012年に開始した年次研究会だが、参加者は法学者だけにとどまらない。経済学や倫理学、哲学、ロボット工学などの研究者、コンピュータやネットワーク系の技術者、企業のインハウス弁護士、軍法を専門とする独立法務官、米FCC(連邦通信委員会)や米FTC(連邦取引委員会)などの行政官など、多様な専門分野の人々が参加。数日間にわたって終日、ロボットについて議論する研究会である。研究会の名称はIsaac Asimov氏の著作「I, Robot」に由来し、その「I」を「We」に置き換えたものである。