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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 リコーは、GPS電波が入らない屋内環境においてドローンの自律飛行を可能とする広角ステレオカメラを開発した。同社はこれまで、産業用ロボット向けのステレオカメラで実績を持ち、その技術をドローン向けに応用した形だ。

 今回開発したステレオカメラを用いると、ドローンはGPSからの測位情報を使うことなく数10cmの精度で自己位置を推定できる(図1)。カメラで計測した点群情報から、自己位置や移動距離をリアルタイムに算出し、IMUからの情報とセンサフュージョンすることで、精度が数m〜10mのGPSと比べて数10倍の精度向上を実現した。