会話や触れ合いによって人とコミュニケーションを取る「コミュニケーションロボット」が増えてきている(図1)。ベンチャー企業のロボットスタートが作成するコミュニケーションロボットの業界地図(カオスマップ)の変遷を見ると、音声で対話するコミュニケーションロボットが多く開発されていることが実感できる。
音声によるコミュニケーションロボットでは、当たり前だが音声認識をする必要がある。ここで難しいのがノイズの分離だ。コミュニケーションロボットによる音声対話では、ユーザーにヘッドセットを付けてもらって拾った音とは異なり、周囲で発生したさまざまなノイズがロボットのマイクに入り込む。