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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 2015年3月、Barack Obama米大統領が筆者の勤務する米Georgia Institute of Technology(以下、ジョージアテック)のキャンパスを訪れ、講演した。各家庭において高等教育のための経済負担は深刻な問題であり、将来の国の発展を担う人材の育成に支障が出ていると危機感をあらわにし、高等教育の重要性と学生への支援策について発表した。

 特に産業界を支えるエンジニアの確保は、先進工業国の経済の維持・発展に欠かせない。いわゆる「理系離れ」は米国でも深刻な問題になっている。米国全体としてはエンジニアが絶対的に不足しており、私を含めて多くの外国人がその不足を補っているのが実情である。とはいえ、エンジニアリングを専攻した場合、たとえ高い学費を負担しても、「投資対効果」は極めて高い。米国ではエンジニアの給与水準が他の職種に比べて高いため、将来的には確実にプラスになるからだ。Obama大統領が演説の場としてジョージアテックを選んだのは、エンジニアの育成を重要視していることの表れといえる。