
(イラスト:Getty Images)
- 第1部:総論
太陽光とマイクロ波で量産、常識を覆す材料製造が続々 - 第2部:人工光合成
大規模プラントから住宅まで、2030年前後の稼働を目指す - 第3部:マイクロ波製造技術
「現代の錬金術」が現実に、ナノ材料や新合金を製造 - 「霧」を使い非真空でパワーデバイスや金属薄膜を実現
太陽光やマイクロ波といった電磁波を使って材料を量産する。そんな時代がすぐそこまで来ている。従来の製造技術では超えられなかった技術面やコスト面でのハードルを、太陽光を利用する人工光合成技術やマイクロ波技術で超越していく。これまで作れなかった電子材料を低い消費電力で安価に製造できるようになる。日経エレクトロニクス
温室効果がある二酸化炭素を削減しながらエネルギー源や材料を製造できるとあって、「人工光合成技術」の研究開発が活発である。その結果、同技術は大きく進展。実用化への道を着実に歩み始めた。大規模プラントに向けた研究開発や実証住宅の稼働が始まる。日経エレクトロニクス
これまで実験室レベルから脱することができなかった、マイクロ波製造技術がいよいよ実用化される。透明電極に利用する金属ナノワイヤーや、電子部品の原料になる金属ナノ粒子の量産が2018年にも始まる見込み。さらに、これまで作れなかった合金をマイクロ波で作れる時代が到来する。日経エレクトロニクス
半導体デバイスの結晶成長や金属薄膜の形成は真空状態が前提─。そんな常識を覆す製造法「ミストCVD法」で、酸化物半導体の製造や金属薄膜の形成に力を入れるのが、京都大学発のベンチャー企業FLOSFIA(フロスフィア、本社・京都市)である。真空プロセスが必要になる、半導体を成膜する「MOCVD法」や金属薄…日経エレクトロニクス