JNCAPの「歩行者対応自動ブレーキ試験」で、予想外の結果が得られた。イスラエルMobileye社の画像処理チップを使う単眼カメラの性能が、ステレオカメラなどを上回ったのだ。この結果は、「ティア1」サプライヤーをさらに揺さぶる。日本勢にとって、Mobileye社などの海外勢に対抗できる半導体技術の育成が急務だ。

特集
Mobileye圧勝 JNCAP試験
目次
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単眼カメラがステレオを超える
歩行者対応の自動ブレーキ試験で、イスラエルMobileye社が強さを見せた。画像処理チップ「EyeQ3」を使う単眼カメラの結果が、ステレオカメラなどを上回った。同社の攻勢は、これまで優位にいた「ティア1」サプライヤーを大きく揺さぶる。夜間の歩行者や昼間の自転車、交差点などへの対応が今後の主戦場になる…日経Automotive
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新骨格で世界基準に挑む
予防安全性能の強化だけでは、クルマの安全性の向上は不十分だ。実際に2018年以降、世界の衝突安全基準はより厳しくなる。自動車メーカー各社は、新たなボディー骨格で今後の厳しい基準に対応する。ボディー骨格の質量増加を抑えながら強度をどう高めるかがカギとなる。日経Automotive
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自動緊急操舵で衝突回避拡大
自動緊急操舵で衝突回避拡大日米欧の2025年に向けた安全基準が見えてきた。EuroNCAPは歩行者を含めた衝突回避の基準を段階的に高める。自動ブレーキに加えて、自動緊急操舵でもぶつからないクルマを評価していく。米国ではセンターエアバッグや後退時の自動ブレーキなどの装着が必要になる。日経Automotive