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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 前回までROSの現状について紹介してきたが、実はROSはコア部分に大幅な仕様変更を加えた次世代版の開発が進められている。それが「ROS 2.0」(通称、ROS2)である。連載最終回となる今回は、このROS2の概要について解説する。

 ROS2は、2014年ころから設計や開発が公開の場で行われ、2015年8月には基本的なごく一部の機能が動作するアルファ版が公開された。ROSの開発元である米OSRFは今後、2016年末まで約1年以上にわたって、断続的にアルファ版のリリースを続けていく計画である。アルファ版の期間がかなり長く予定されていることからも分かる通り、ROS2は、現行版のROS(「ROS1」と呼ぶこととする)のユーザーが、すぐに乗り換えや本格採用を検討するような段階にはない。しかし、ROSが目指す将来の方向性やコンセプトが良く表れており、注目に値するものである。