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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 案内ロボットや介護ロボットといった生活支援ロボットの開発・事業化を支援する施設「東京ロボット産業支援プラザ」が2016年4月20日、東京都・青海に開所した(図1)。東京都立産業技術研究センター(都産技研)が運営するもの。都産技研本部の近隣にある既存のオフィスビルの1~3階部分に、家庭内や店舗を模した実証実験スペース、および傾斜路走行試験装置など4つの試験設備を新設。ロボットを手掛ける民間企業は高価な試験装置を購入せずとも、同施設を借りることで試作から評価試験まで実施できるようになる。

図1 「東京ロボット産業支援プラザ」が入居するテレコムセンタービル
図1 「東京ロボット産業支援プラザ」が入居するテレコムセンタービル
(写真:東京都立産業技術研究センター)
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 ロボットを開発する中小企業にとって負担が重いのが、試験に要するコストと安全性確保の工数である。今回の施設はこの課題を解消し、中小企業がロボットを事業化しやすくする狙いがある。具体的には、都産技研とロボットの共同開発を行う企業は同施設を無償で利用することができる。