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 「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」や「インダストリアル・インターネット」に象徴されるものづくりの「IoT(Internet of Things)」化。センサーから取得した多様かつ大量のデータ(ビッグデータ)を解析し、機器の運用効率を高めたり、故障を未然に防いだり、そして工場の生産性を飛躍的に高めたりする取り組みが世界中で活発化している。そして、開発や生産の現場では、人工知能(AI)や仮想現実(VR)、拡張現実(AR)など先端的な技術が使われていくことになる。

 こうした新しいものづくりを推進するためには、製造業の人材にも変革が求められる。設計・製造に関する知見だけでは不十分であり、ビッグデータ解析をはじめとするIT(広い意味でのソフトウエアも含む)に関するスキルも身に付けた、いわゆる「デジタル人材」を数多く育成していく必要がある。

 本誌が製造業の関係者を対象に実施したアンケート調査で、「デジタル人材に求められるスキルとは何か」と聞いたところ、回答が多かったのが次の4種類のスキルである(Part6「数字で見る現場」参照)。(1)設計・生産プロセスの実情に合わせたITシステムを構築するスキル、(2)生産技術に長けていながらビッグデータ解析も手掛けられるスキル、(3)最新ITに合わせて設計や生産を変革するスキル、(4)生産や開発の現場でビッグデータを活用するスキル、などである。以降では、デジタル人材の育成で先行する企業の取り組みを紹介する。