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 ものづくりの巨人はどこに向かおうとしているのか。

 米General Electric社(以下、GE社)の動向が世界の製造業の関心を集めている。航空エンジンや発電用タービン、医療機器など多様な産業機器のIoT(もののインターネット)化を主導するだけではなく、3Dプリンターで量産部品を製造するなど、時代を先取りする取り組みを加速させているからだ。

 多数のセンサーやIoTデバイス(制御装置)を取り付けたさまざまな設備・機器からデータを集めて分析し、運用効率を高めるGE社版IoT「Industrial Internet」。これまでハードウエアの性能を競ってきた業界で、ソフトウエアを使って膨大なデータ(ビッグデータ)を分析することで設備・機器の故障を予知したり、稼働効率を高めたりすることに力を注ぐ。

 例えば、ある風力発電所ではGE社の予測型解析アプリケーションソフトウエアによる監視とデータ解析の結果を生かして、発電用タービンの制御を工夫。発電所全体で発電量を5%向上させたという。航空会社向けには膨大なフライトデータを解析して、燃費を改善する飛行機の運用手法を提案し、年間数十億円規模の燃料コストの削減につなげたりもしている。