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「安全」の領域では誰にも負けない──。スウェーデンVolvo社の創業以来のこだわりだ。3点式シートベルトや歩行者対応の自動ブレーキなど、他社に先駆けて実用化してきた。自動運転の実現に向けても、独自のロードマップを描く。徹底した姿勢で構築したブランド力は、経営不振の窮地をも救った。

 Volvo社が春を迎えている。創業以来中核に据えてきた「安全」へのこだわりを徹底する決意と体制ができた。「安全」という軸からブレずに邁進してきた努力が、ここにきて業績にも現れる。2016年の世界販売台数は約53万台で、過去最高を記録。営業利益率は約6%と、ほぼゼロだった2012年から成長軌道に乗せた。2020年には年間80万台を販売する計画を立てる。

 Volvo社は1927年の創業時、次のような企業理念を掲げた。「クルマは人によって運転され、使用される。したがって、Volvo社の設計の基本は、常に安全でなければならない」。その思想が、3点式のシートベルトを生み、妊婦や胎児を守る研究開発に繋がった。歩行者を検知できる自動ブレーキも、他社に先駆けて実用化した。