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経済産業省の「機械統計」の「フレキシブル配線板」の「片面フレキシブル板」を片面基板、「両面・多層フレキシブル板」を両面・多層基板とした。2015年12月までは年報、2016年1月以降は月報のデータを使った。
経済産業省の「機械統計」の「フレキシブル配線板」の「片面フレキシブル板」を片面基板、「両面・多層フレキシブル板」を両面・多層基板とした。2015年12月までは年報、2016年1月以降は月報のデータを使った。
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 プリント配線基板の需要が伸び悩む中、フレキシブル基板の需要が堅調だ。特に、単純な構成の片面品の生産量が2015年初頭から上昇傾向にある。片面フレキシブル基板の生産面積は2015年に2014年比で4.66倍だった。リジッド基板は、同期の比較で約6%減少していた。経済産業省の「機械統計」の年報・月報から明らかになった。

耐熱性を高めて車載で需要伸ばす

 フレキシブル基板は、ポリイミドなど柔軟性のある絶縁性フィルムにCu(銅)など導電性金属膜でパターンを形成したもの。ここへ来て放熱性や耐熱性を高めたことで応用範囲を広げている1)

 特に期待が高いのが車載向けだ。自動車は、駆動部分やセンサーなどが車両の各所に配置され、これらと制御回路などを結ぶワイヤーハーネスが使われている。フレキシブル基板は、この軽量化のために使われるようになっている。ワイヤーハーネスの代替となるため、両面品や多層品は不要である。片面品が使われている。

 運転席周りやヘッドライト周りなど曲面で構成された筐体には、電子部品を載せるプリント基板としても使われている。基材がFR-4などの硬いリジッド基板より柔軟に配置できるためだ。

 ワイヤーハーネスやリジッド基板の代替として使う際には、コネクターが不要になるというメリットもある。基板をそのまま延長してワイヤーハーネスやケーブルの代わりに使えるためである。

 フレキシブル基板の生産面積は、直近では対前月比で伸び悩んでいるものの、2014年よりも高い水準で当面は推移しそうだ。

参考文献
1)宇野, 「車載向けフレキ基板、放熱・耐熱性高まり用途広がる」, 『日経エレクトロニクス』, 2016年8月号, pp.73─77.