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 体操競技で選手が繰り出す技は、ますます高度に、かつ複雑になっている。例えばリオ五輪代表の1人、白井健三選手の「ゆか」の新技「シライ3」は、わずか約1秒の間に、後方伸身宙返りを2回、同時にひねりを3回実行する1)、*1。採点に当たる審判員は、このような技の種類を瞬時に認識し、難易度などを判断して手元のスコアシートに書き留めていかなければならない。

*1 シライ3は国際体操連盟によって、現在最高のH難度に認定されている。

 しかも、技は次から次へと繰り出される。メモを取る手元に視線を落とすのも難しい。実際、関係者からは「判定で意外に多くのミスが出ている」との指摘がある。得点を確認、集計して最終結果を得るまでに時間もかかる。

 そこで富士通、富士通研究所(本社川崎市)と日本体操協会は、選手の動きをコンピューターで認識し、技の難度を判定して自動的に採点する技術を共同で開発する。2020年の東京五輪での採用を目指している。既に、「3Dレーザーセンサー」「選手の骨格(姿勢)のリアルタイム認識」の2つの要素技術はそろっており、今後実際のデータを利用して技を判定できるようシステムを仕上げていく。