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スポーツの祭典「オリンピック」。世界中のトップアスリートたちが4年に1回の晴れ舞台で競い合う姿は、見る人々に大きな感動を与える。主役となるのはもちろん、心身ともに鍛え上げた選手だが、その実力を最大限に引き出したり、大会を円滑に運営して幅広い人々に伝えたりするための最新技術もオリンピックの見どころの1つだ。本特集では、技術者目線でのオリンピック観戦をガイドする。(中山 力、木崎健太郎、宇野麻由子、内山育海、高橋史忠)

 ブラジル・リオデジャネイロにおいて、2016年8月5~21日に「第31回オリンピック競技大会」(以下、リオ五輪)が、同年9月7~18日に「第15回パラリンピック競技大会」が開催される。世界各国の代表選考を勝ち抜いたトップアスリートが集結し、繰り広げる熱い戦いは世界中の人を熱狂させるはずだ。

 オリンピックほど大規模で、世界の幅広い人々から注目されるスポーツの大会はない。テレビによる放映だけでなく、インターネットが普及した現在においては、競技の様子や結果が瞬く間に世界中に伝えられる。

 そのため、オリンピックは参加選手が4年間の鍛錬の成果を披露する場であると同時に、スポーツ競技を支えるさまざまな新しい技術を世界に示す場にもなる。優勝したり、新記録を出したりした選手が使っている用具への注目度はかなり高い。スポーツ用具のメーカーが、前回のオリンピックが終了した瞬間から、次回のオリンピックに向けた技術開発を本格化させるのはこのためである。

 選手が競技の本番で使う用具だけではなく、本番前のトレーニングで利用する用具や大会の運営を支える設備での技術革新も進む。スポーツ関連を本業としていない製造業が関わるケースも多い。自社が保有する技術を展開したり、逆にスポーツを通じて得た知見を自社の新事業に応用したりするのだ。