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ソニーからVAIOブランドとパソコン事業を継承して、2014年7月1日に発足したVAIO株式会社。現在、同事業に加えて力を入れているのがEMS事業である。想定よりも大きな手ごたえに、EMS事業に次ぐ新事業立ち上げも狙う。

 パソコン事業を手掛けるVAIOが、同事業に続く「第2の柱」として、EMS事業を大きく育てようとしている注1)。同社は、長野県安曇野市に本社を構える。ここは、製造拠点にもなっている(図1)。ノートパソコンのハイエンド機「VAIO Z」を製造している他、海外拠点で製造した他のノートパソコンなどの最終検査を実施している。

注1) VAIOのEMS事業は、相手先ブランド名で設計から製造まで手掛けるODM(Original Design Manufacturing)を含む。
図1 とにかく「安曇野」を活用する
図1 とにかく「安曇野」を活用する
VAIOは、長野県安曇野市に本社を構え、製造拠点も設けている。パソコンでは、ハイエンド機「VAIO Z」をここで製造している。その他のパソコンやスマートフォン「VAIO Phone Biz」に関しては海外で製造し、「安曇野フィニッシュ」と呼ぶ最終検査などを実施し、製品品質を担保している。EMI・EMCの各種測定設備も持つ。(写真:VAIO)
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 安曇野の製造拠点はもともと、ソニー時代にはオーディオ機器や「AIBO」のようなロボットなど、パソコン以外のさまざまな機器を製造してきた歴史がある。ソニー時代から培ってきた高密度実装技術などの製造技術を生かすかたちで始めたのがEMS事業である。「ソニー時代から、EMS事業を始めたいという現場の声があったと聞く。だが、ソニーが他社製品を受託製造するのは難しい。ソニーから独立したからこそ、始められた事業だ」(VAIO 代表取締役社長の大田義実氏)という(図2)。

図2 EMS事業を立ち上げ
図2 EMS事業を立ち上げ
VAIOは、パソコンなどの製造で培った技術を生かすEMS事業を立ち上げた。既にさまざまなハードウエアスタートアップやソフトウエア企業などからハードウエア製品の設計や改良、量産などを受注している。写真はその例。英語学習用ロボット「Musio」に関しては、現状では製品の修理サービスだけを担当しているが、量産も検討中という。
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