PR

超低遅延は既存技術の延長で実現

 5Gの3本柱のうち、移動体通信サービスとしては新しい超低遅延と大量IoTの2つは、技術的には既存技術の枠内で実現できる。例えば無線区間の超低遅延は、OFDMのサブキャリアの周波数帯域幅を数倍に広げる一方で、時間方向のサブフレーム長を数分の1に縮めることなどで実現する。

 そして、こうした変更は、LTE-Advanced Pro(Release 13)など4Gの段階でも「5Gの先取り」(NTTドコモ 先端技術研究所 5G推進室 室長 主任研究員の中村武宏氏)として段階的に始まっている(表1)。

表1 LTE-Advancedと5Gをつなぐ橋渡しの仕様
5Gの3つの柱に関係の深い項目は赤字で示した。
表1 LTE-Advancedと5Gをつなぐ橋渡しの仕様
[画像のクリックで拡大表示]

 大量IoTについても、900MHz帯などを用いた、移動体通信とは別に開発された技術を、LTE-Advanced Proが「NB-IoT」などとして取り込んだ。端末は新たに開発する必要があるが、無線基地局側は、同じシステムを高速データ通信と共用して実現する。