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自動運転車の室内には、多くのエレクトロニクス機器が搭載されるようになる。HUDに液晶ディスプレー、さらには音声認識やジェスチャー入力。カメラなどを用いた、運転者の状態を監視するシステムも必須だ。正しい場所にタイミングよく、綺麗に情報を出すための開発が熱を帯びている。

 自動運転システムが完璧で、完全に信頼しきれるものであれば、運転者には何の情報も提供する必要はない。だが、2017年ごろから実用化が始まる半自動運転車では、人とシステムが連携することが大前提となる。

 人とシステムの役割分担が状況に応じて変わる半自動運転車では、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)が何よりも重要。運転者の不安を解消する必要があるからだ。システムがどのような危険を察知し、どのような制御を施すのか。運転の権限を移譲する際には、適切なタイミングで実行しなければ事故に直結する。運転者に認知させることが安心感につながる。

 このため、安心で快適な自動運転車は、数多くのエレクトロニクス機器で構成するHMIがあって初めて実現できる(図1)。周囲の状況やシステムの意図などを運転者に伝えるヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)や液晶ディスプレー。音声認識やジェスチャー入力といった直感的な操作系。さらには運転者の状態をクルマが把握するためのモニタリングシステムなど、車内空間の電子化は一気に進みそうだ。例えば、車両に搭載されるディスプレーの数や表示する情報量は加速度的に増加するとみられている(図2)。

図1 一気に電子化する車内空間
図1 一気に電子化する車内空間
今後数年で、車内のHMIには様々なエレクトロニクス技術の搭載が進む。けん引役はADASや自動運転の実用化で、運転者とクルマの連携を円滑にする技術の重要性が高まっている。
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図2 加速度的に増殖する車載ディスプレー
図2 加速度的に増殖する車載ディスプレー
クルマに搭載するディスプレーの画素数の合計値を示した。NVIDIA社による予測で、ディスプレーの画素数の合計は2020年には現在の10倍を超える見込みだ。
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