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アナログ回路設計の分野で、優れた技術者の称号「アナロググル(導師)」をもつDobkin氏。シリコンバレーのアナログ設計を見つめ続けた同氏の目線の先とは。

──今、気になっている将来の技術トピックとはなんでしょうか?

Robert C. Dobkin
Robert C. Dobkin
1981年に米Linear Technology社の設立に参画。同社の高性能アナログIC設計部門を30年以上にわたって統括し、現在は同社のエンジニアリング担当バイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)を務める。

 常に考えているのは、アナログ回路設計のことだ。例えば21「A-D変換器の進化」は、いつも追いかけている。分解能の高い高精度の変換器や、小型で低消費電力の電圧調整回路をいかに実現するかなど、そのためのチャレンジ(課題)を念頭に置いて仕事をしている。

 最近、我々のようなアナログ半導体の会社が直面している大きな課題は、クルマの革新にどう向き合っていくのかということだろう。安心・安全といったニーズから自動車の電子化が進み、自動車に半導体を搭載する場面が急速に増えている。特にシリコンバレー周辺では22「自動運転車」というキーワードが話題になっている。

 こうした際に、アナログ半導体に求められるのが23「ケタはずれの要求品質」だ。従来よりも、不具合品の発生を減らさなければならない。100万個に1個といった不具合品の発生頻度でも、満足とは言えない。もっともっと高品質に製造しなければ、顧客の自動車メーカーの要求は満たせないだろう。特に、日本の自動車や電装品メーカーの品質への要求は高い。