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 東レがポリフェニレン・スルフィド(PPS)フィルムのブランド「トレリナ」の1つとして開発した「熱接着性PPSフィルム」は、樹脂成形品に加えて、金属や繊維シートにも強固に熱接着できるのが特徴。PPSは耐熱性と耐薬品性に優れるエンジニアリング樹脂であり、「この性質を保ったまま接合に使う」(東レフィルム研究所研究員の若原葉子氏)という考え方だ。

熱ラミネート法の設備を利用可能

 高い熱にさらされる金属部品の一部をPPS、PA、エポキシ樹脂などの耐熱樹脂で置き換えて軽量化したり、耐熱性の高い樹脂同士を組み合わせて一体化したり、といった用途を想定して開発した(図1)。

図1 金属への接着性を高めたPPSフィルム
図1 金属への接着性を高めたPPSフィルム
鋼、アルミニウム合金、銅などを接着できる。フィルムの外観(a)と、フィルムを挟んで金属同士や、PPSと金属を接着した試験片(b)。耐熱性や耐薬品性が必要な用途への適用を見込んでいる。
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 接合時には、被接合材の間にこのフィルムを挟んで圧力をかけ、250℃程度の温度で数十秒保てばよい。温度と圧力は被接合材の材質に応じて、最適な値にする必要があるが、加工工程そのものは簡便である。熱ラミネート法、すなわち加熱ローラーで複数のフィルムを挟んで張り合わせる方法も使える。