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 異種材料接合は別工程を要するため、外部の業者に依頼したり、管理工数が増えたりするなど何かと面倒──。こうしたユーザーの不満を解消し得る工作機械の開発を進めているのがヤマザキマザックだ。

 同社は、摩擦撹拌接合の機能を取り込んだ縦型の3軸制御マシニングセンター(MC)「VTC-530/20 FSW」を開発した(図1)。通常の3軸MCと同じくワークを切削することはもちろん、種類の異なる金属、具体的にはアルミニウム合金と鋼、アルミ合金と銅、アルミ合金と真ちゅう、アルミ合金とマグネシウム合金といった異種金属接合まで1台でこなすことができる。加工を想定する部品は、航空機の機体補強部品や自動車のボディーパネル、半導体製造装置の冷却板などだ1)

図1 切削と接合の両機能を備える縦型3軸制御MC「VTC-530/20 FSW」
図1 切削と接合の両機能を備える縦型3軸制御MC「VTC-530/20 FSW」
摩擦撹拌接合により異種金属接合を実現できる。
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 「こうした工作機械は開発機を基に、固別のユーザーと綿密に打ち合わせしながら実用化を進めるのが通例であり、厳しい守秘義務などが課せられる」(同社)ため、顧客情報などの詳細は明らかにしない。だが、現在、水面下で特定の顧客向けの装置開発が進んでおり、そう遠くない将来に実用化される可能性が高いとみられる。