欧州勢が2016年に、48VのマイルドHEVを投入する。背景にあるのは、燃費規制への対応とトヨタ自動車包囲網の形成だ。低コストで燃費を10%高められるとあって期待は高い。2025年には世界市場の1割程度まで普及する可能性がある。ただ、最近では自動車メーカーと部品メーカーでの思惑の違いも出てきた。離陸直前の48Vシステムの実力に迫る。
特集
48V化で変わるHEV勢力図
2025年に1000万台市場へ
目次
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燃費規制対応の切り札
2021~2030年にかけて、欧州を中心に世界で燃費規制が強化される。エンジンの燃費改善では限界があるため、欧州勢はハイブリッド車(HEV)の投入で乗り切る覚悟だ。ただ、ストロングHEVではトヨタ自動車が「プリウス」などで先行している。欧州勢は、低コストの48VマイルドHEVとプラグインHEVでトヨ…日経Automotive
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共通規格で低コスト・量産効果狙う
48VマイルドHEVの強みは、欧州発の標準仕様で低コストに抑えられる点だ。システムを内製し、技術と生産を抱え込むトヨタの方式とは対照的だ。ただ実際には48Vでもコストがかかるほか、欧州勢はCO2削減効果が大きいPHEVにも力を入れる。48Vの本格化は2020年になるが、2025年には世界市場の1割を…日経Automotive
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Valeo社、Continental社/Schaeffler社、IHI、Bosch社、Infineon Technologies社
48V化の普及でカギを握るのが、BSGや電動スーパーチャージャーなど、実際の部品を提供する部品メーカーだ。日経Automotive