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2021~2030年にかけて、欧州を中心に世界で燃費規制が強化される。エンジンの燃費改善では限界があるため、欧州勢はハイブリッド車(HEV)の投入で乗り切る覚悟だ。ただ、ストロングHEVではトヨタ自動車が「プリウス」などで先行している。欧州勢は、低コストの48VマイルドHEVとプラグインHEVでトヨタの牙城を崩しにかかる。

 「48Vマイルドハイブリッドの実用化に注力する」──。ドイツVolkswagen(VW)社が2015年10月13日、パワートレーン戦略の見直しを明らかにした(図1)。

図1 ドイツAudi社のコンセプトカー「Prologue」
図1 ドイツAudi社のコンセプトカー「Prologue」
48V電源対応のベルト駆動のスターター兼オルタネーターを備える。
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 これまで欧州ではディーゼルエンジンを中心に取り組んできたが、排ガス試験の不正を受けて、方針の転換に踏み切る。モジュールアーキテクチャー「MQB(横置きエンジン用モジュールマトリックス)」として、既に注力しているプラグインハイブリッド車(PHEV)とともに、電源の一部を従来の12Vから48Vに高めてモーターの出力を向上させたマイルドハイブリッド車(HEV)も電動化戦略の要に位置付けた。PHEV同様、セグメントを超えてこの48VのマイルドHEVを大量に投入していくと見られる。