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リチウムイオン電池は容量2倍に

 リチウムイオン電池は新規に開発した。新型プリウスPHVでは、1回の充電で最大60km(JC08モード)走行できる。EV走行できる領域の拡大に、大容量化は必須だった。

 容量は先代の2倍となる8.8kWhである(図3)。電池セルは、エネルギー密度を従来品から約20%高めたものを採用した。正極材料は3元系〔ニッケル(Ni)-マンガン(Mn)-コバルト(Co)酸リチウム:NMC系〕で、パナソニックが供給する。電池セルは95個で、19個を一組としたスタックを5列並べた。先代では14個の電池セルを4列並べていた。新型ではスタック間のすき間も狭めている。こうした工夫によって容量を約2倍に増やしつつ、体積の増加を約1.6倍に抑えた。

図3 電池容量は2倍に
図3 電池容量は2倍に
(a)リチウムイオン電池は荷室下に配置。(b)電池セルは19個を一組として5列に並べた。(c)EV走行距離は60kmに延びた。
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 それでも、電池の大容量化は車両の使い勝手に少なからず影響を与えている。電池パックは荷室下に搭載しているが、荷室のデッキ高さはHEVのプリウスに比べて77mm高くなり、荷質容量を圧迫した。追突の衝撃から電池を守るクラッシャブルゾーンを確保するため、全長は同80mm長くした。