2020年代に向けて続々と強化される燃費・二酸化炭素(CO2)排出規制。その対応のためにも車両は軽くしたい。だが、車体を軽くしても、衝突安全基準・アセスメントの強化やさまざまな先進機能の追加で車両はなかなか軽くならない。2020年代の車体に課せられた一つの課題は、そうしたジレンマの克服だ。

特集
軽くならない車両に挑む
目次
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仮想車体で構造材を減らす
2020年代の自動車の車体はどう進化していくのか-。その一つのカギを握るのが、なかなか軽くならない車両への挑戦だ。そして、それに向けた取り組みとして自動車メーカーが力を注ぐのが、「仮想車体」「アルミニウム(Al)合金の採用拡大」「炭素繊維強化樹脂(CFRP)の使いこなし」の三つだ日経Automotive
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アルミやCFRPで構造を単純化
車両が軽くならないという悪循環から抜け出す一つの方法が、車体の軽量化をさらに推進すること。そこでカギを握るのが、アルミニウム(Al)合金や炭素繊維強化樹脂(CFRP)といった軽量材料や先進的な鋼板の、材料・製法の長所を生かした使いこなしだ。ホンダ「NSX」、トヨタ自動車「プリウスPHV」における軽量…日経Automotive