
(写真:Getty Images)
人工知能(AI)の処理を高速化する専用チップの開発が世界中で始まった。エッジ向けは人の五感を超えた知覚の実現、クラウド向けはビッグデータに潜んだ知られざる英知を掘り起こすエンジンになるのが当面の目標だ。ただしそのアーキテクチャーは、研究開発の進捗次第で大きく変わり得る。日経エレクトロニクス
ニューラルネットを活用した画像認識を、自動車で利用するための半導体製品が出そろってきた。車載向けを前面に押し出した製品と、さまざまな画像処理に使える汎用的な製品の大きく2つに分けられる。この市場で勝ち残った製品が、エッジ側のAIチップのひな型になりそうだ。日経エレクトロニクス
DNNの学習を高速実行する専用プロセッサーの開発競争が激しい。米Intel社を筆頭に、富士通や国内外のベンチャー企業が、独自のアーキテクチャーで競う。現在の市場を支配する米NVIDIA社を追い越し、拡大する市場の先導役になることを目指す。日経エレクトロニクス
産業技術総合研究所 人工知能研究センター 特定フェロー 松岡 聡氏
2017年度第4四半期をメドに、人工知能(AI)の学習で世界最高速の環境をクラウド上に構築し、日本の関連産業を振興する。産業技術総合研究所が打ち出した計画は、このままでは海外に後れを取りかねないとの危機感の裏返しだ。計画を主導した産総研特定フェローで東京工業大学教授の松岡氏に、一連の計画の狙いと勝算…日経エレクトロニクス