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 人工知能(AI)のスター研究者を集めて、どんな状況でも決して事故を起こさない究極のクルマを開発する─。

 2016年1月、トヨタ自動車は米国にAI技術などの先端研究を行う子会社「Toyota Research Institute」(以下、TRI)を設立した。メンバーにはAI研究で先頭を走る米国を代表する著名な研究者が顔をそろえた(図1)。

図1 Toyota ResearchInstituteの主要メンバー
図1 Toyota ResearchInstituteの主要メンバー
2016年1月の「CES」でTRIの設立と参画メンバーを発表した。
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 TRIの最高経営責任者(CEO)に就任したGill Pratt氏は、AIとロボット研究の第一人者だ。米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)主催の災害対応ロボットの競技会「DARPARobotics Challenge」の元責任者で、AIなどソフトウエアを使ってハードウエアを制御する技術に明るい。

 TRIには米Google社の元ロボティクス部門長や、機械学習を専門とする米Bell 研究所の元部門長らが参加。アドバイザリーボードには、掃除ロボットの「Roomba(ルンバ)」で知られる米iRobot社の創業者で米Rethink Roboticsの会長であるRodney Brooks氏や、米Facebook社AI研究所所長のYann LeCun氏らが名を連ねた。

 TRIはAIに強い米国の著名大学とも相次いで提携。スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)に加えて、2016年8月にはミシガン大学ともAI研究で連携した。自動運転やクルマの安全性の向上に加えて、生活支援ロボットの領域でも研究を加速していく。