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燃料電池車、“選球眼”に違い

Daimler社Member of the Board of ManagementのThomas Weber氏
Daimler社Member of the Board of ManagementのThomas Weber氏

 ドイツDaimler社は2016年6月13日、2017年内に量産型の燃料電池車(FCV)を初投入することを宣言した。「Mercedes-Benz」ブランドのSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「GLC」ベースで、航続距離は500kmである。最大の特徴は、外部電源でも充電できる「プラグイン」タイプにしたことだ。

 「FCVには水素インフラの整備が進んでいない課題がある。こうした状況を踏まえた、我々なりの回答だ」。こう語るのは、Daimler社Member of the Board of ManagementでMercedes-Benzブランドの車両開発を統括するThomas Weber氏。プラグインタイプであれば、水素を使い切っても、車載電池を充電すれば走行を続けられる。

 Daimler社の発表と時を同じくして、FCVに対して別の決断を下したのが日産自動車だ。同社は6月14日、水素タンクを備えるFCVの市場投入を凍結することを発表した。これまで2017年ごろにFCVを発売する計画を示してきた。発売凍結の理由として日産は、高価格の水素価格などを挙げた。

 トヨタやホンダに続いて「究極のエコカー」の量産を決断したDaimler社と、見送った日産。自動車メーカー各社の“選球眼”やいかに。