マツダは2017年2月、5年ぶりに全面刷新したSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「CX-5」を発売した(図1)。ボディー形状を見直して空気抵抗を低減するとともに、高張力鋼板の強度を高め、衝突安全性を向上させた。シートの構造も改善し、運転者にとっての快適性も追求した。JC08モード燃費は、最も良いモデルで18.0km/L。価格は246万2400円(税込み)から。
「マツダ車らしく、走る喜びを磨き上げた」──。発表会に登壇したマツダ商品本部主査でCX-5開発責任者の児玉眞也氏はこう語った。この発言を裏付けるかのように、新型CX-5では車両の「外」と「内」で走行性能を高める工夫を随所に施している。
車両の外を見れば、「速さ」を表現するような流れるデザインが目に留まる。ボディー形状の改良により、車両上下の気流を車両後方できれいに合流。併せて、フロントグリルの開口部分にダクト形状を採用することで、空気抵抗係数(Cd値)を先代モデルから約6%低減させた。
前後のトレッド(左右の車輪の間隔)を先代モデルから10mm拡大。速さに加えてSUVとしての力強さも表現した。車両寸法は、全長4545×全幅1840×全高1690mm。先代モデルより全長は5mm長く、全高は15mm下がっている。ホイールベースは2700mmで変わらない。