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 各社が主力車種を投入する激戦区で安さや燃費性能、車内空間の広さなどを競う中、スズキは軽い車体を生かした走行性能の高さで差異化する。

 最も軽い手動変速機(MT)を搭載したモデルの車両質量は840kg(図3)。先代の同モデルに比べて120kg軽くできたのは、アンダーボディーの形状に工夫したことが大きい。同部で30kg軽くした。

図3 ボディーで42kg軽量化を実現
図3 ボディーで42kg軽量化を実現
120kgの軽量化のうち、35%に相当する42kgをボディーが占める。サスペンションやシート、エンジンなどが続く。
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 車両の前から後ろにかけて搭載する骨格の屈曲部を、直線に近い鋼材の組み合わせから曲線を主体にした形に変えた(図4)。車体への前後入力に対して、屈曲部に集中する力を抑えた。補強部材を減らし、軽くできた。鋼材を曲線状に加工する技術を進化させたことで実現したとする。

図4 アンダーボディーは30kg軽量化
図4 アンダーボディーは30kg軽量化
(a)新型スイフトのアンダーボディー。骨格の屈曲部を、直線に近い形状から曲線主体の形にした。(b)先代スイフトのアンダーボディー。
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 アンダーボディーに加え、アッパーボディーも軽くした。高張力鋼板を多く使って実現した。引っ張り強さ780MPa級以上の高張力鋼板を、ボディー全体に対する質量比で、先代の3倍となる21%使った。高張力鋼板で強度が高まる分、薄くできた。約12kg軽くなる。