電気自動車(EV)のような力強い加速感と、アクセルペダルだけで加減速を制御できる操作性の良さ──。そんな特徴が評価されて人気を呼んだのが、日産自動車が2016年11月に発売した小型ハイブリッド車(HEV)「ノートe-POWER」だ。そして2018年3月、シリーズ・ハイブリッド・システム「e-POWER」搭載の第2弾として発売されたのが同社のミニバン「セレナe-POWER」である(図1)。
セレナにe-POWERを搭載するに当たり、日産がまず注目したのは車両質量の違いだ。ノートの車両質量は、同社説明員によれば約1300kg。それに対してセレナは約400kg質量が増加する。同社は、ノートe-POWERと同様にEVのような力強い加速感とワンペダル感覚の操作性を実現すべく、モーターやエンジンの出力を上げ、電池の容量を増やした。