スズキは2015年8月、小型車「ソリオ」を全面改良して発売した(図1)。Aセグメント車向けの新プラットフォームを初めて採用した他、出力を高めたマイルド・ハイブリッド・システムを搭載し、27.8km/Lの低燃費を達成した。
スズキ社長の鈴木俊宏氏は新型ソリオについて「今回の全面改良は当社の小型車戦略を語る上で重要な位置付け」と語る。ソリオは「スイフト」と並ぶスズキにおける小型車の看板モデルで、中期経営計画で掲げる「小型車の国内年間販売10万台」の目標達成に欠かせない車両だ。現状の規模は年間8万台程度で、このうち「ソリオとスイフトで全体の9割を占める」(鈴木氏)。今回スズキは、新型ソリオに三つの新技術を盛り込んだ。それが、Aセグメント車向けの新プラットフォーム、排気量1.2Lの新型エンジン「K12C型」、マイルド・ハイブリッド・システムである。