ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、8年振りに全面改良した大型セダン「Jaguar XF」の日本での受注販売を2015年9月に開始した(図1)。ボディーにアルミニウム(Al)合金を多用して、車両質量を先代モデルよりも約190kg軽くしたのが最大の特徴である。全長を短くしながらホイールベースを長くして、広い室内空間も確保した。
英Jaguar Land Rover(JLR)グループが2015年4月の「ニューヨークモーターショー」で発表した新型XFは、Eセグメントに属する車両で、日本ではガソリンエンジン車の5車種とディーゼルエンジン車の2車種を用意した。2016年初めから納車を始める。価格(税込み)はガソリン車が598万~1105万円、ディーゼル車が635万~693万円。いずれも、競合となるドイツのBMW社「5シリーズ」やDaimler社「メルセデス・ベンツEクラス」などと同水準に抑えた。
車両寸法はガソリン車とディーゼル車で変わらず、全長4965×全幅1880×全高1455mmで、ホイールベースは2960mm。先代モデルより全長は10mm短く、全高は5mm低いが、ホイールベースは50mm長い。フロントオーバーハングを先代モデルより短くすることで、全長を短くしながらホイールベースを長くした。その結果、先代モデルよりも後席のレッグルーム(足を伸ばせる空間)が15mm、ニールーム(膝の前にできる空間)が24mm長くなり、居住性が向上した(表1)。