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村田製作所が発売中の電池(左)と、ソニーが初めて製品化したLi(リチウム)イオン2次電池(写真:各社)
村田製作所が発売中の電池(左)と、ソニーが初めて製品化したLi(リチウム)イオン2次電池(写真:各社)

 村田製作所は、ソニーの電池事業を2017年3月までに取得する注1)。ソニーエナジー・デバイスの電池事業と、ソニーの中国およびシンガポールの電池工場、ソニーの電池に関わる人員・販売・研究開発拠点が対象である。ただし、ソニーブランドで販売中の一般消費者向けは除く。

注1)両社は、2016年7月28日、電池事業の譲渡に関する意向確認書の締結を発表した。2017年3月末を目途に取引の完了を目指す。

 村田製作所は、売り上げの過半を占める通信分野以外に「車載」「エネルギー」「ヘルスケア」の3つの事業領域の拡大を目指しており、ソニーの電池事業をエネルギー領域の中核として長期的に成長させる狙いだ。3つの事業領域のうち車載は売り上げの15%(2016年第1四半期に390億円)を占めるまでに育っているが、残り2つの売り上げはまだ小さい。

 今回の買収で村田は、エネルギー事業を車載事業に匹敵する規模に一気に拡大できそうだ。ソニーの電池事業は一般消費者向けを含めて年間1600億円規模。取得対象の売り上げを両社は明らかにしていないが、大半が非一般消費者向けとみられる。