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 富士通研究所は、光の導波路の工夫でサーバー間の光通信を長距離化する新技術を開発した。既存の光ファイバーを使用しながら従来の2倍の距離の伝送を可能にする。この技術を実装した光送信器の小型化を進め、2017年度の実用化を目指す。スペインで2015年9月27日~10月1日に開催されている光通信分野の国際会議「41st European Conference on Optical Communication(ECOC 2015)」で発表する。

背景にデータセンターの大規模化

 データセンターでは通信量の増大に伴い、サーバー間の通信にも光ファイバーを用いるケースが増えている。データセンターが大規模化し、床面積が増大する傾向も顕著だ。新技術は、大規模データセンターのサーバー間を、信号増幅用の中継機など高価な装置を間に介することなく、高速に接続したいニーズに応えたものだ。

 データセンター内では、高速に接続する場合、25Gビット/秒の光トランシーバーが利用されている。ここで広く使われているのが「マルチモードファイバー」と呼ばれるタイプの光ファイバーだ。25Gビット/秒の伝送速度の場合、現行規格ではこのファイバーを使い、最長約100mまで伝送できる。