数cm級の精度で運行位置を把握

 自動運転車でも利用する準天頂衛星を、鉄道車両の位置測定にも活用しようとしている。地上設備を用いる従来の列車位置検知技術に比べて、高精度に測位できる。準天頂衛星を利用すれば、数cm級の精度で位置を検知できるという。これにより、地上設備の設置コストや管理コストを削減できるとみる。

 現在、準天頂衛星「みちびき」を利用して、埼玉の川越線で実証実験中である(図6)。自動車に搭載されるような測位端末を列車に搭載している。

 日本が打ち上げている準天頂衛星は「みちびき」の1基。そのため、利用時間は1日8時間に限られる。2010年代後半にさらに3基を打ち上げ、2018年度から4基体制での運用になり、24時間の利用が可能になる予定。このため、2020年ごろの実用化を狙っている。

図6 準天頂衛星を利用した、埼玉の川越線における実証実験の結果。赤い点線が、車両の位置である。
図6 準天頂衛星を利用した、埼玉の川越線における実証実験の結果。赤い点線が、車両の位置である。
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