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 任天堂の岩田聡氏の急逝を受け、同社は君島達己常務を次期社長に昇格させる人事を発表した。君島氏は三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)のニューヨーク支店などで勤務し、任天堂では米国拠点トップをつとめるなど海外経験が豊富だ。筆者も米国駐在当時、「E3(Electronic Entertainment Expo)」会場取材や、米国での岩田氏への取材の相談に乗っていただくなど、大変お世話になった。

 岩田氏には、幾度か印象的なインタビューをさせていただいた。一番最初は、ソフトウエア開発会社のHAL研究所の在籍時に、先輩記者の特集取材に紛れ込んでお会いした。新米記者で経験の浅い筆者の質問にもかかわらず、懇切丁寧に応答してくださったことを覚えている。

 二回目のインタビューは2006年5月、米ロサンゼルスで開催された「E3」の会場だった。任天堂は当時、「Revolution」という開発コード名の次世代ゲーム機を、「Wii」という名称でお披露目したばかり。「ニンテンドーDS」の大ヒットで、ゲーム人口の拡大という目標に手ごたえを感じつつあった岩田氏。「脳を鍛える大人のDS トレーニング」などを例に、「未来のゲームの方向性には確信があったけれど、それがいつ爆発するかはわからなかった」と語る岩田氏の率直なコメントを夢中で拾っているうちに、予定の1時間が過ぎてしまった。