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最高気温が常に30度を超えるミャンマーの旧首都ヤンゴン。街には、歴代王朝の遺構やパヤーと呼ばれる仏塔が並ぶ(図1)。英国領インドに編入された時代の欧州風の建物の背景に、近代的な高層ビルも目立つ。経済発展が遅れ、自動車産業はまだ中古車が中心の小規模なものだが、その分、大きな将来性を秘めていることは間違いない。

図1 ヤンゴン市街
図1 ヤンゴン市街
パヤー(仏塔)の間を縫うように、日本から輸入された中古のバスや商用車、乗用車が走る。
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 道路は右側通行だが、走っているクルマは右ハンドルの日本車。そのほとんどは日本からの輸入中古車で、商用車やバスの車体には企業や商店の屋号がそのまま残っている。車種ではタクシー用としての「プロボックス」など、トヨタ自動車のクルマが多い。中心市街地では車両の増加に交通インフラ整備が追い付かず、慢性的な渋滞が発生している(図2)。

図2 ヤンゴンの市街中心部
図2 ヤンゴンの市街中心部
車両の増加にインフラの整備が追い付かず、日中は常に大渋滞。
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 ミャンマーの経済が日本でも注目されるようになったのは4年ほど前、2011年に現在のテイン・セイン政権が発足した後からだ。ミャンマーは1988年に全国規模の民主化運動により、26年間続いた社会主義政権が崩壊。翌1989年にそれまでのビルマからミャンマー連邦共和国と国名を変更した。だが1990年代になっても政治的に不安定な状態が続き、新たな政治リーダーとして多くの国民に期待されたアウン・サン・スーチー氏の自宅軟禁は日本でも大きなニュースとなった。