PR

アンテナを自動で切り替える

 放射イミュニティー測定システムは、外部からの電磁ノイズ・電磁波に対する車両や車載部品の耐性を評価するために使用する。実車用のシステムでは、評価対象となる車両を電波暗室に置き、照射用のアンテナを設置する。電波暗室に隣接した計測室とアンプ室には、測定システムラックや放射イミュニティー測定用ソフトウエアをインストールしたPC、アンプなどを設置する(図2)。

図2 放射イミュニティー測定システムの系統図例
図2 放射イミュニティー測定システムの系統図例
PCにインストールした放射イミュニティー測定用ソフトウエアからの自動制御によって、周波数が異なる3種類のアンテナへの出力を切り替える。
[画像のクリックで拡大表示]

 試験の内容はISO規格などで定められている。まず車両が無い状態で所定の電界強度となるようにアンプの出力を校正する。次に、校正したアンプ出力で車両に電磁波を照射し、誤動作などが発生するかどうか確認するものである。

 電界強度の校正時には、ソフトウエアは測定点での電界強度とアンプの出力をモニターしながら、測定システムラック内の発信器の出力を制御し、所定の電界強度となるようにアンプの出力を調整する。車両への照射試験時は、ソフトウエアはアンプの出力をモニターしながら、校正時のアンプ出力となるように発信器の出力を制御する。

 照射用アンテナは、電磁波の周波数(20M~2GHz)によって使い分けるのが一般的である。TDKのシステムでは、車両を置いたターンテーブルの周囲に複数のアンテナを設置して、使用するアンテナをソフトウエアによって切り替える。それと共に、ターンテーブルを回転させて車両の向きをアンテナの位置に合わせることにより、複数のアンテナを使用した自動切り替え測定を可能にしている。またソフトウエアは、アンテナマストの制御ができる他、アンテナの偏波も自動制御できる(2)