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広帯域アンテナによる測定の効率化

 ここまでは、放射イミュニティー測定システムについて紹介してきたが、ここからは、放射エミッション測定システムについて述べる。実車用の放射エミッション測定システムは、放射イミュニティー測定システムと同様に、電波暗室に評価対象となる車両と受信用アンテナを配置し、電波暗室に隣接した計測室にエミッション測定用ソフトウエアをインストールしたPCを設置する(図6)。ソフトウエアは、測定システムラック内のスペクトラムアナライザーまたはEMI(電磁妨害)レシーバー、アンテナ昇降装置、ターンテーブルを自動で制御しながら、車両の放射ノイズのデータを取得する(図7)。

図6 放射エミッション測定システムの系統図例
図6 放射エミッション測定システムの系統図例
PCにインストールしたエミッション測定用ソフトウエアによって、ターンテーブルの回転、アンテナの昇降、偏波の切り替えを制御する。20M~6GHzの周波数帯域をカバーするハイブリッドログアンテナ(型番:HLP-2006C)を使用することで、測定の効率化が図られている。
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図7 エミッション測定用ソフトウエアの画面例
図7 エミッション測定用ソフトウエアの画面例
左上は放射ノイズのグラフ。左下は放射ノイズの数値データ。右上は測定機器などの設定画面。右下は試験タイトルやコメントなどの情報を表示。エミッション測定用ソフトウエアは、伝導エミッション試験にも使用できる。
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 CISPR12に基づけば、30M~1GHzの放射ノイズを測定する必要がある。この周波数帯域を一つのアンテナで測定できれば、アンテナ交換の必要がなく、測定を効率良く行える。そのためTDKは、20M~6GHzの周波数帯域をカバーする広帯域アンテナを提供している。