PR

 一方の交差点での衝突回避技術は、真横から走行してくる車両を検知して、自動ブレーキを作動させる。実験では、フロントバンパー左右に24GHzレーダーを装着して30km/hで走行。真横から20km/hで走行してくる車両を検知する(図2)。自動ブレーキを作動させるタイミングは、衝突までの時間であるTTC(Time To Collision)が0.5s。

図2 交差点で真横からくる車両(左側)を検知して衝突を回避するシステム
図2 交差点で真横からくる車両(左側)を検知して衝突を回避するシステム
24GHzレーダーの検知角の広さを生かして、真横から接近してくる車両を検知して自動ブレーキを作動させる。
[画像のクリックで拡大表示]

 一般的なミリ波レーダーは検知距離が200m程度と長いが、検知できる角度は90度前後に限られる。このため、左右から走ってくる車両を検知することは難しい。一方、24GHz帯のレーダーは、検知できる角度が150度と広い。検知距離は60mと短いものの、幅広い領域の障害物を検知できるので左右に2個取り付けるだけで済んだ。

 同社は、高速道路での同一車線における低速域(0~60km/h)の追従システム「トラフィック・ジャム・アシスト」として、単眼カメラとミリ波レーダーを使う方式を提案した(図3)。低速域の追従機能は、欧米の自動車メーカーを中心に採用が進んでおり、国内メーカーも追従する動きがある。

図3 低速追従システム
図3 低速追従システム
(a)車内。(b)追従走行の様子。カメラやミリ波レーダーで前方の車線や先行車を検知して、走行する。
[画像のクリックで拡大表示]

 開発したトラフィック・ジャム・アシストは、次の三つの機能を提供する。(1)先行車がいなくても車線を検知して道路中央を走行。(2)車線と先行車の両方を検知して道路中央で追従走行する。先行車が車線変更しても、同一車線を走行する。(3)車線が見えなくても先行車を検知して追従走行する。