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 デンソーグループが、人工知能(AI)の研究開発を加速させている。今後2年間で、AI研究者を2.5倍に増やす計画だ。開発技術の応用先は自動運転車やADAS(先進運転支援システム)である。車両周囲の環境を認識・推定する精度を向上させ、カメラやミリ波レーダーといったセンサー類の競争力を高める。

 「自動車へのAIの適用事例は、ここ数年のうちに各社が出してくるだろう。他の部品メーカーと比べて、保有しいている(AIの学習に用いる)データの量は負けていない。アルゴリズムや半導体も、そんなに遅れていない」。こう分析するのは、デンソー常務役員の加藤良文氏だ。自動運転時代を見据え、AI開発を強化する方策を積極的に打ち始めた。

 2016年4月、研究開発体制を一新して「AI R&Dプロジェクト」を立ち上げた。子会社のデンソーアイティーラボラトリを含めてAI開発に携わる人材を東京に集結させている。同年8月25日には、画像認識技術やロボット技術の大家である米Carnegie Mellon University教授の金出武雄氏と技術顧問契約を結んだと発表した。

 金出氏との関係強化によって、研究開発の助言を受けるとともに、「(同氏の持つ)豊富な人脈とも連携したい」(加藤氏)と期待を寄せる。人員は「現在は20人程度だが、2018年度には50人規模に増やす」(デンソーアイティーラボラトリ社長の平林裕司氏)計画だ。