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 自動運転車に使える3次元赤外線レーザースキャナー(LIDAR:Light Detection and Ranging)の開発競争が激しくなってきた。2015年9月、パイオニアが新たに参入すると発表。これまでコニカミノルタや豊田中央研究所、フランスValeo社などが開発に着手したことを明らかにしている。各社が競うことで、低価格化が一気に進みそうだ。

 3次元LIDARは、レーザーを走査し、車両周囲の物体までの距離を測り、形を推定するもの。障害物の検知に加えて、高精度地図データと組み合わせることで、自動運転車の自車位置推定に使える。自動ブレーキによく使うレーザーを走査しないLIDARに比べて、測定点が多くて範囲が広い。ただし現時点でコストが極めて高い。自動車に使えるものの価格は、おおむね100万円以上する。

 パイオニアは、既存品に比べて「大幅に安く、小さくする」(パイオニア商品統括部研究開発担当部長の村松英治氏)ことを目標に開発を進める(図1)。価格の見通しは示さないが、量産規模次第で数万~十数万円を狙えるだろう。外形寸法は、10cm角程度まで小さくしたい考えだ。

図1 パイオニアが3次元LIDARを開発中
図1 パイオニアが3次元LIDARを開発中
(a)商品化するときの外観のイメージを示したモックアップ。(b)車両に搭載するときのイメージ。
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 現在、原理を検証するための試作機を作り、車両に載せて実験を始めている。2018年の量産を目指す。